ある日トラヴィスは、次期大統領候補バランタインの選挙事務所前を通った。そしてその選挙事務所で
働く女性ベッツィーに一目惚れをする。それからトラヴィスは、ベッツィーの気を引くため選挙事務所へと
出入りするようになっていった。その甲斐もあり、2人はデートを重ねるようになり次第に懇意になっていく。
しかしながら、そんな二人の関係に溝を生じさせる出来事が起こる。ある日のデートでトラヴィスは、ベッツィーを
映画へと誘う。二人は仲良く映画を観始めるが、途中でベッツィーは席を立ち外へと出ていってしまった。実は、
トラヴィスが誘って2人で観に行った映画の内容はポルノ映画だったのである。この行動に激怒したベッツィーは、
その後トラヴィスがいくら謝罪や弁明をしても聞き入れず二人の関係は崩れてしまった。
ベッツィーと別れ、退廃した世の中に嫌気がさしながら、理想と現実の狭間で憂鬱な日々をお送るトラヴィス。
そんなトラヴィスのタクシーにある夜娼婦の少女アイリス(ジョディー・フォスター)が助けを求め乗り込んでくる。
しかしながら、アイリスはすぐに元締めの男に捕まり連れ戻されてしまう。その出来事をきっかけにトラヴィスは、
「退廃した世の中を変え、アイリスを救いだす。」ということを心に決める。トラヴィスは、身体を鍛えなおし、
闇ルートにて拳銃を手に入れ射撃練習を行いながら、自分が決めた”目標” の為に日々トレーニングを続ける。
目標を実現させる日。トラヴィスの姿は、次期大統領候補のバランタインの講演会にあった。モヒカンにサングラス。
そしてM-65 を羽織った出で立ちのトラヴィスは大統領暗殺を謀ろうとする。しかしながら、銃を抜こうとした瞬間
シークレットサービスに見つかり計画は失敗に終わる。何とか逃走に成功したトラヴィスは、第2の目標であるアイリスの
救出へと向かう。売春宿に乗り込んだトラヴィスは、用心棒や元締めの男、客の男性などを次々と射殺し、自らも瀕死の
重傷を負いながらアイリスの救出に成功する。
命がけで少女を救った英雄として、新聞や雑誌で大々的に取り上げられたトラヴィス。彼の功績を知り、ベッツィーも
復縁を申し込んでくる。しかしながら、彼はその誘いを断り1人の孤独なタクシードライバーとして、また夜のニューヨークの
街へとタクシーを走らせていくのである。
→Taxi Driver Model はこちらから。